パピ指揮 メトロポリタン歌劇場O エロール 歌劇「ザンパ」序曲

米VocalionのSP。

盤はなんと赤盤。この時代に赤盤があったのかと。まあSPレコードもいろいろな色や絵柄のものもあるので珍しいものではなかったのかもしれないが。

推薦度:★☆☆☆☆☆☆ 音が貧弱すぎる。1910年代の録音だろうか。
秘蔵度:★★★★☆☆☆ パピの貴重な記録ではある

エロール 歌劇「ザンパ」~序曲 (Herold Zampa Overture)

指揮:ジェンナーロ・パピ、メトロポリタン歌劇場O (Cond: G.Papi, Metropolitan Opera O)

推薦度:★☆☆☆☆☆☆ 音が貧弱すぎる。1910年代の録音だろうか。
秘蔵度:★★★★☆☆☆ パピの貴重な記録ではある

いまから100年前の記録。録音はラッパ吹込みでレンジはかなり狭いが貴重な記録。トスカニーニのアシスタントを務めていたらしいメトロポリタン歌劇場で活躍したパピ指揮によるもの。演奏の前半はこのような感じ。

よくよく耳を凝らすとオケはなかなかうまくレベルは高かったのであろう、当時のメトロポリタン歌劇場のオケは。ただラッパ吹込みで押し込まれたのかなんとなく窮屈な感じもするが。
速すぎない程度に颯爽としたテンポで生き生きした演奏であることが、この貧弱な音からもうかがえる。打楽器は盛大に鳴らすも録音としてはとらえきれず、バシッという平べったい乾いた音。ただ録音ということが新たな文化、新たな技術であったこの時代らしく意気込みが感じられる。