英GramophoneのSP。盤質がいまいちで番によっては録音レベルもちょっと変わる。最もちゃんとしていたら手が出せる盤ではないが。名演奏であることはそれでも伝わる。2晩にわたって。
推薦度:★★★★★★☆ ヴァイオリンだけならば指折りの名演奏。ブレッヒの伴奏もよい
秘蔵度:★★★★★★☆ この盤で聴くクライスラーの音はとても妖艶
ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 (Beethoven Violin Concerto)
Vn:フリッツ・クライスラー、指揮:レオ・ブレッヒ ベルリン国立歌劇場O (Vn: F.Kreisler, Cond.: L.Blech, Berlin State Opera O)
推薦度:★★★★★★☆ ヴァイオリンだけならば指折りの名演奏。ブレッヒの伴奏もよい
秘蔵度:★★★★★★☆ この盤で聴くクライスラーの音はとても妖艶
クライスラーがいかに名手で美音の持ち主であったかがわかる演奏。速いパッセージでも音の粒がそろい、緩んだ場面では妖艶に歌う。古いスタイルと切り捨てて聴かないのはもったいない。確かに録音が古く、クライスラーのヴァイオリンだけだと悪くはないが、この曲ではオケの存在が非常に大きいだけにちょっと残念。とはいえブレッヒの伴奏も素晴らしいものであったことが貧弱な音ながら伝わる。むしろ良く残してくれたと感謝すべき演奏であろう。