ケンペン ドレスデンPO ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」

ドイツPolydorのSP

推薦度:★★★☆☆☆☆ 録音が古く他に名演が多い中推薦しにくいか 
秘蔵度:★★★★★★☆ なんといってもケンペンの運命。そしてドレスデンPO。貴重。

ケンペンとドレスデンPOのベートーヴェンの交響曲で、今度は運命。第2番と同様のザ=ドイツという感じの演奏が聴ける。

ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」 (Beethoven Symphony No.5)

指揮:パウル=ファン・ケンペン ドレスデンPO (Cond.: P.v.Kempen, Dresden PO)

推薦度:★★★☆☆☆☆ 録音が古く他に名演が多い中推薦しにくいか 
秘蔵度:★★★★★★☆ なんといってもケンペンの運命。そしてドレスデンPO。貴重。

正統なベートーヴェンという感じか。後年の英雄や第7番で見せた重戦車のような印象はない。ただ様式をしっかり守りながら生き生きとした音が出ているあたりは名指揮者と言われただけのことはある。どこをとっても妥当なテンポとバランス感覚が特徴。それでいて退屈なところはない。オケが密度高くまとまり、集団的な音の塊で迫ってくる。音は固いが推進力があり、ドイツ伝統の運命という印象を受ける。しかし、よく訓練されているなあと感じる。アンサンブルは精密というわけではないが、どの楽器も同じ種類の音になって統一感もありこの両者が良好なコンビであったことがうかがえる。

第1楽章
第4楽章