ケンペン ドレスデンPO ベートヴェン 交響曲第2番

ドイツPolydorのSP。

堂々とした演奏である。後年のケンペンを思わせる重厚な感じ。復刻されてもよい。

推薦度:★★★☆☆☆☆ 録音がちょっと古く名演が多い中ケンペンファン以外には推薦しにくい
秘蔵度:★★★★★☆☆ 豪快なケンペンのベートーヴェンが貴重 

ベートーヴェン 交響曲第2番 (Beethoven Symphony No.2)

指揮:パウル=ファン・ケンペン ドレスデンPO (Cond.: P.v.Kempen, Dresden PO)

推薦度:★★★☆☆☆☆ 録音がちょっと古く名演が多い中ケンペンファン以外には推薦しにくい
秘蔵度:★★★★★☆☆ 豪快なケンペンのベートーヴェンが貴重 

堂々とした演奏である。後年のケンペンを思わせる重厚さがある。一楽章は、序奏ではかなり遅めで一音一音しっかり刻み後押しするような、なかなか前進しない感じのテンポが珍しい。アレグロに入ってからは一転して思いながら早目のテンポで推進力がある演奏に切り替わる。二楽章ではテンポを落ち着かせてロマンティックな印象。ただし、芯はしっかりしていて図太い音楽。三楽章も比較的遅めで重心が低いままで堂々としている。これがドイツの交響曲だと言わんばかりの強い音が出てくる。終楽章は少しテンポを上げて重戦車が走りまくるような重厚な音楽で締めくくる。復刻されてもよさそうな演奏ではないだろうか。

第1楽章
第4楽章