カンポーリ グリトン タルティーニ 悪魔のトリル他

LONDONレーベルのSP。プレスはイギリス

小柄ながら甘い音色がこうした小品にはよく合う。

推薦度:★★★★★★★ カンポーリの美音が素晴らしい
秘蔵度:★★★★★★★ 貴重なSP。録音もよい

タルティーニ 悪魔のトリル (Tartini Devil’s Trill Sonata)

Vn:アルフレッド・カンポーリ、P:エリック・グリトン (Vn: A.Campoli, P: E.Gritton)

推薦度:★★★★★★★ カンポーリの美音が素晴らしい
秘蔵度:★★★★★★★ 貴重なSP。録音もよい

小気味よいヴィブラートをかけ、一音一音がスマートにきれいに揃いとても端正な音。そしてきつい音が一つもないにもかかわらず技巧の素晴らしさが伝わってくる稀有のヴァイオリニストである。トリルでのすべての音の均一さが凄い。節回しとしては、それほどテンポを動かさず、ポルタメントも意外と少ないが、音色だけでこれほど泣かせ、ロマンティックに歌い上げる演奏は、ほとんどないのではないだろうか。

その1
その2
その3

アルベニス 「スペイン」組曲~セヴィリア (Albeniz Seville)

Vn:アルフレッド・カンポーリ、P:エリック・グリトン (Vn: A.Campoli, P: E.Gritton)

推薦度:★★★★★★★ カンポーリの美音が素晴らしい
秘蔵度:★★★★★★★ 貴重なSP。録音もよい

カンポーリの粒立ちの良い音はこの曲でも健在。ピチカートでも同じ音であることが凄い。難なく弾きこなす安定した技巧とパーっと明るい音色がとても心地よい。中盤の夕暮れ時の憂いを表現しているようなロマンティックな歌い口は思わず惹きこまれ、何度も聞き返したくなる。こんな音色が出るのかと、その音色を駆使した自在な歌い方ができるものかとただただ感心。最後のフラジオも見事。