英HMVのEP。1950年後半から1960年代前半のプレスだろう。

推薦度:★★★☆☆☆☆ 硬く古めかしいが迫力ある声
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 1920年代から1930年代に活躍したテノールの貴重な記録

プッチーニ 歌劇「トゥーランドット」~アリア「誰も寝てはならぬ」 (Puccini Nessun dorma)

Ten:アレッサンドロ・ヴァレンテ、指揮:マンリオ・デ=ヴェロー二 管弦楽団 (Ten: A.Valente, Cond.: M.de=Veroni Orchestra)

推薦度:★★★☆☆☆☆ 古めかしい声だが迫力がある
秘蔵度:★★★★★☆☆ 迫力ある歌唱のようである。

堂々とした歌唱でかなり粘り腰。しかし甘ったるいことはなく男らしくまっすぐ。さぞ迫力あったのだろうと思うが、録音が古いせいもありちょっと音が伸びってこないのが残念。

プッチーニ 歌劇「トゥーランドット」~アリア「泣くな、リュー」 (Puccini Non piangere Liu)

Ten:アレッサンドロ・ヴァレンテ、指揮:マンリオ・デ=ヴェロー二 管弦楽団 (Ten: A.Valente, Cond.: M.de=Veroni Orchestra)

推薦度:★★★☆☆☆☆ がっつりした声が魅力ではある
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 男らしい太い歌唱

この曲でもかなり粘り腰なのだが、カルーソーやジーリなどに比べると意外と客観的でもあり、現代でも通じそうな歌だが、当時は人気が出にくかったのではと思う。

マイヤベーア 歌劇「アフリカの女」~アリア「おお、パラダイス」 (Meyerbeer O paradiso)

Ten:アレッサンドロ・ヴァレンテ、指揮:カルロ・サバイーノ ミラノ・スカラ座O (Ten: A.Valente, Cond.: C.Sabajno, Milano Scala O)

推薦度:★★★☆☆☆☆ 声はよく録れている
秘蔵度:★★★★☆☆☆ ゆったりと大柄な演奏

不器用な感じだが男らしく堂々としている。ここでもヴァレンテの芸風か、粘りながらじっくり歌う。ドミンゴのような滑らかさが全くないのが面白い。

ヴェルディ 歌劇「アイーダ」~アリア「清きアイーダ」 (Verdi Celeste Aida)

Ten:アレッサンドロ・ヴァレンテ、指揮:カルロ・サバイーノ ミラノ・スカラ座O (Ten: A.Valente, Cond.: C.Sabajno, Milano Scala O)

推薦度:★★★☆☆☆☆ 硬い声が力強い
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 独特な節回し

伴奏から独特な節回しで面白い。ここでも堂々とした歌唱。少し不器用な強さがあり頑固な感じがかえって好ましい。

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