日本学研のEP。ジャンク救出品
推薦度:★★★☆☆☆☆ まあオケや録音の精度から普通
秘蔵度:★★★★★☆☆ 日本のオケの記録として忘れ去られるには惜しい
ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界」 (Dvorak Symphony No.9)
指揮:ヴィトルド・ロヴィツキ、読売日本SO (Cond: W.Rowicki Yomiuri Nippon SO)
推薦度:★★★☆☆☆☆ まあオケや録音の精度から普通
秘蔵度:★★★★★☆☆ 日本のオケの記録として忘れ去られるには惜しい
クラシックの7インチ盤というかEPないしシングル盤はほとんどコレクターも見向きもしないだろう。売っても二束三文。リサイクルショップで歌謡曲と並んで10円くらいで売られている。でもそこには意外と宝があると。少なくとも私には。その最初はロヴィツキと読売日本交響楽団の新世界。ちなみに2枚組
真面目演奏である。名曲だけに名演奏が目白押しで、その中にあってはかなり不利は録音ではあるが、日本人として1973年の日本のオケの演奏レベル、響きなどを確認できる貴重な記録であると思う。
基本的にテンポは速め、リズムは硬め。その中でテンポをグーっと落として見えを切ったり、テンポを転ばすくらい前のめりになったりする。しかしながら、ロヴィツキとしてはロンドン交響楽団と録音した全集の直後ということで曲の設計は明瞭で迷いもない。
一楽章の出だしは意外と元気がないが、その後だんだん後半盛り上がってくる。終楽章はテーマに入る前の微妙なテンポダウンはフリッチャイも採用していた仕掛け。
スタジオ録音だけにオケの乱れもなく良い演奏だと思う。推薦できるかというと微妙だが。