日本学研EP。1970年代のプレスだろうか。ジャンクコーナー救出品
推薦度:★★☆☆☆☆☆ まあ演奏の精度、録音の精度は良くはない
秘蔵度:★★★★★☆☆ 日本人にとって貴重な記録であり誠実な演奏
シューベルト 交響曲第7(8)番「未完成」 (Schubert Symphony No.7(8))
指揮:ペーター・シュヴァルツ 東京PO (Cond.: P.Schwarz, Tokyo PO)
誠実だが音の響きは薄く合奏としての力に欠ける。弦楽器を中心に音に潤いもなく真面目一辺倒なので、聞きづらいところもあるため、一般的には推薦しづらい。しかしながら札幌交響交響楽団を中心に日本のオケのレベルアップに貢献したペーター・シュヴァルツの貴重な記録であると同時に、当時の東京フィルの楽団員が皆、真剣に楽譜に向き合って音を出していることが伝わってくる。弦の刻みの律儀なところ、管楽器の音の出し方が慎重なところ、色々好感が持てる。中古ショップで10円程度で売られている扱いは少々残念だが、大事にしておきたいレコードである。