日本グラムフォンのEP盤。1950年後半か1960年前半。日本フィルの伝説的なコンサートマスター、グレーラーの珍しい小品。
推薦度:★★★★☆☆☆ 表情が多少硬く融通は利かない感じ
秘蔵度:★★★★★★☆ なんといってもグレーラーの誠実なソロが聴けるのがうれしい
マスネ タイスの瞑想曲
Vn:ルイ・グレーラー、P:河野 (Vn: L.Graeler, P: S.Kono)
推薦度:★★★★☆☆☆ 表情が多少硬く融通は利かない感じ
秘蔵度:★★★★★★☆ なんといってもグレーラーの誠実なソロが聴けるのがうれしい
こちらも硬めだがスケールが大きい。音の強さが均一でしっかりしているのも特徴。音色は甘くないが歌い口は甘く聞かせ上手。フレーズをゆっくり収める間合いや、盛り上げ方だったり、何度も弾いたことがうかがえるような自信も感じるまっすぐな演奏である。
ドルドラ スーヴェニール
Vn:ルイ・グレーラー、P:河野 (Vn: L.Graeler, P: S.Kono)
推薦度:★★★★☆☆☆ 表情が多少硬く融通は利かない感じ
秘蔵度:★★★★★★☆ なんといってもグレーラーの誠実なソロが聴けるのがうれしい
硬めで融通が利かないような不器用な音で、技巧だけであれば現代の演奏家のほうが数枚上だが、歌い口は独特で特徴がある。夕暮れ時のような憂いを感じ、静かにゆったりと時が流れていく。ソリスティックな感じはしないものの、短いながらいい演奏を聴いたという気分にさせてくれる名演奏。