ジグモンディ シュマッヒャー バッハ ヴァイオリン協奏曲第2番他

日本Columbia。1960年後半から1970年前半のプレス。

推薦度:★★★☆☆☆☆ まあ昨今のバッハ演奏とはかなり違うか
秘蔵度:★★★★☆☆☆ ジグモンディなど珍しい演奏家

バッハ ヴァイオリン協奏曲第2番 (J.S.Bach Violin Concerto No.2)

Vn:デニス・ジグモンディ、指揮:リヒャルト・シュマッヒャー マスターズプレイヤーズ (Vn: D.Zsigmondy, Cond.: R.Schumacher, Masters Players)

推薦度:★★★☆☆☆☆ まあ昨今のバッハ演奏とはかなり違うか
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 珍しいジグモンディのソロ。丁寧でなかなか良い音

大編成で思いっきり鳴らす伴奏でびっくりするが、それでも明るい響きなのが救い。この音量に無理に対抗することなく、しっかりソロを刻むジグモンディのヴァイオリンは、ぶれずにどの音も芯がしっかりしているのが特徴。まじめな演奏で楽譜に忠実。何か足したりすることはない演奏だが、退屈さを感じさせないなかなかの好演奏。テンポが意外と速めだが、朗々と張りのある音で、しかも控えめな表現で歌い上げる二楽章が特に良い。

第1楽章
第2楽章

ヘンデル 合奏協奏曲「アレクサンダーの饗宴」 (Handel Concerto Grosso Alexanderfest)

推薦度:★★★☆☆☆☆ まあ昨今のバッハ演奏とはかなり違うか
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 演奏団体はよくわからないがなかなかレベルの高い演奏

指揮:リヒャルト・シュマッヒャー マスターズプレイヤーズ (Cond.: R.Schumacher, Masters Players)

ソリストはクレジットされていない。しかしどのソロもなかなかうまい。オケの音と融合してまさに合奏協奏曲。比較的大きめの編成で、リズムに鋭さがなく歯ごたえがないと感じる人もいるかと思うが、音を大切にそして明るく響かせたこの演奏は、これはこれで聞いていて心地よい。マスターズプレイヤーズ、というオケ、臨時オケだとは思うが中々名手ぞろいだったのではないだろうか。シュマッヒャーなる指揮者も詳細不明だが手際よい演奏を聞かせてくれる。いったいどういう人たちの演奏だろうか。それも知る由もない。