英Decca。Ace of clubs。1950年代後半のプレスだろうか。スパイラル
推薦度:★★★★☆☆☆ 曲をわかりやすく紹介
秘蔵度:★★☆☆☆☆☆ ステレオ盤がありこの盤自体はそれほど珍しくないのでは
ベルリオーズ 序曲「海賊」 (Berlioz Le Corsaire)
指揮:アルベール・ヴォルフ パリ音楽院O (Cond.: A.Wolff, Paris Conservatoire O)
推薦度:★★★★★☆☆ モノラルながら色彩は豊か
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ 活き活きとした演奏でヴォルフの良さが出る
ツボをしっかり押さえリズミカルに軽快に、でも響きは結構重厚で手慣れたとても良い演奏である。オケの充実した音も魅力。
ベルリオーズ 序曲「リア王」 (Berlioz Le Roi Lear)
指揮:アルベール・ヴォルフ パリ音楽院O (Cond.: A.Wolff, Paris Conservatoire O)
推薦度:★★★☆☆☆☆ 落ち着いているものの少し硬めか
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ ヴォルフの手腕がうかがえるまとりのよさ
オペラでも名をはせたヴォルフがパリ音楽院のオケから穏やかな落ち着く音色をうまく引き出した演奏。ただここではもう少し躍動感が欲しいか。少しまとめすぎのよう、自発性がもう少しあってもよさそうな印象もある。手慣れた演奏ではあるが。
ベルリオーズ 序曲「ローマの謝肉祭」 (Berlioz Le Carnaval Roman)
指揮:アルベール・ヴォルフ パリ音楽院O (Cond.: A.Wolff, Paris Conservatoire O)
推薦度:★★★★★☆☆ 丁寧ながら活き活きとした演奏
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ モノラルでも躍動感が伝わる
ステレオのほうがより躍動感や各楽器の響きの良さが伝わりそうだが、このモノラル盤でもパリ音楽院の実力の高さが十分に伝わる。ヴォルフがそれをうまく操り、楽し気にでも細部まで丁寧に仕上げている。フレーズ感と言いリズム感と言い、フランスを感じる。
ベルリオーズ 序曲「宗教裁判官」 (Berlioz Les Francs-Juges)
指揮:アルベール・ヴォルフ パリ音楽院O (Cond.: A.Wolff, Paris Conservatoire O)
推薦度:★★★★★☆☆ どの部分をとっても密度が高くそれでいてまろやか。
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ 色彩がモノラルでもよく伝わる。
あまり演奏される機会が少ないこの曲を活き活きとわかりやすく堂々とした雰囲気で演奏している。ヴォルフもパリ音楽院も曲への愛着があり、楽しく演奏している風景が目に浮かぶ。モノラルでもオケのうまさが良く伝わってくる。