ヴェルナー プフォルツハイムCO バッハ マタイ受難曲

日本盤。1960年後半のプレスか。音は安定している。少し高音と低音の混ざり具合が悪い気もするが。

推薦度:★★★★★☆☆ モダン楽器の落ち着いたマタイ
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 比較的復刻されている

バッハ マタイ受難曲 (Bach Matthaus Passion)

指揮:フリッツ・ヴェルナー プフォルツハイム室内O、Fl:ジャン=ピエール・ランパル、Fl:マクサンス・ラリュー、Ob:ピエール・ピエルロ、Vn:ラインホルト・バルヒェット、Org:マリー=クレール・アラン (Cond.: F.Werner Pforzheim CO, Fl: J.P.Rampal, M.Larrieu, Ob: P.Pierlot, Vn: R.Barchet, Org: M.C.Alain, S: A.Giebel, A: R.Gunther, Ten: H.Krebs, Br: Kelch, Bs: H.Werdermann)

推薦度:★★★★★☆☆ モダン楽器の落ち着いたマタイ
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 比較的復刻されている

器楽奏者は信じられないほどの名手が一堂に会している。ランパル、ラリューのフルート、ピエルロ、シャンボンのオーボエ、バルヒェットのヴァイオリン、アランのオルガンとこの曲に合った奏者がそれぞれ控えめながらにしっかり堂々とした演奏を聞かせているのがまず中々ない魅力。これに比べて歌唱陣は悪くはないが、この器楽陣に比べると劣ってしまうのは酷かもしれない。オケも誠実さは良いが普通でここまでくるともっと崇高な響きが欲しくなる。それほど器楽陣は凄い。クレブスのエヴァンゲリストはところどころさすがの歌唱を聞かせるももう少し声に力が欲しくなるし、ヴェルダーマンの声もいまいち中空、ギーベルとギュンターは及第点と言ったところ。ギュンターの憐れみたまえは中々深い歌唱で良い。バルヒェットの堅物な伴奏でしっかり芯が形成されていて、安定感がある。

第1曲
憐れみたまえ