英Philips。1960年代前半のプレスだろう。
推薦度:★★★★★☆☆ かなり感情を込めた名演。モノラルが残念
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ 盤、演奏ともにそれほどめずらしくはないか
マーラー 交響曲第5番
指揮:ブルーノ・ワルター ニューヨークPO (Cond.: B.Walter, New York PO)
推薦度:★★★★★☆☆ かなり感情を込めた名演。モノラルが残念
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ 盤、演奏ともにそれほどめずらしくはないか
ワルターにしてはかなり感情がこもっている。戦後間もない1947年の録音。アメリカとはいえ戦争の傷跡がまだあった時代。特に奏者の心、ワルターの心には深い傷があったはず。それがどこか寂し気なこの演奏に寄与していると感じる。決して華やかではなく、顔を見上げることなく真っすぐ前を向いて、お互いにいたわる気持ちがあふれた、この曲としてはかなり異色な名演奏だと思う。録音がもう少し良ければ。いやこの録音だから上記のように感じるのかもしれない。モノクロ感が逆に良いのかもしれない。
マーラー 若き日の歌~抜粋 (Mahler Lieder und Gesänge aus der Jugendzeit Excerpt)
S:デジー・ハルバン、P:ブルーノ・ワルター (S: D.Halban, P: B.Walter)
推薦度:★★★☆☆☆☆ ちょっと表情が硬めか
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ ワルターのはっきりしたピアノが聞けるが珍しい演奏ではないか
少し生々しい歌唱で、ちょっと余裕がない感じもする。悪くはないがもう少し深みが欲しいか。ワルターのピアノはかなりはっきりしたしっかりした音。ちょっと意外。