ルーマニアElectrecord。溝あり。1960年代のプレスだろうか
推薦度:★★★★★☆☆ 線は細いものの良く歌い妖艶な音色
秘蔵度:★★★★★☆☆ ポルタメントも多用したロマンティックな演奏で好み
メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 (Mendelssohn Violin Concerto)
Vn:イオン・ヴォイク、指揮:ジョルジュ・ジョルジェスク ジョルジュ・エネスコPO (Vn: I.Voicu, Cond.: G.Georgescu, George・Enescu PO)
推薦度:★★★★★☆☆ 線は細いものの良く歌い妖艶な音色
秘蔵度:★★★★★☆☆ 2楽章の艶めかしい音色と歌いっぷりが特に良い
こちらのほうがブルゴスとの共演の前になるだろうか。オケはもう少し響きが欲しいところではあるがローカル色豊かでしっかり支えている。ヴォイクのヴァイオリンは細いながらも豊潤な音色とよく合う。そしてヴォイクの良く歌うこと。出だしから全開で、2楽章の穏やかながらにポルタメントを効果的に使ったり、終楽章での上手さより旋律の自由な扱いを重視した弾きっぷりなど大変魅力的な演奏になっている。
ヴィエニャフスキー ヴァイオリン協奏曲第2番 (Wieniawsky Violin Concerto No.2)
Vn:イオン・ヴォイク、指揮:イオシフ・コンタ ルーマニア国立放送SO (Vn: I.Voicu, Cond.: I.Conta, Rumania Radio SO)
推薦度:★★★★★☆☆ この曲でもかなりロマンティック
秘蔵度:★★★★★★☆ ポルタメントをここでもよく使いなかなか珍しいアプローチ
出だしからロマンティックに歌いまくる。正統派にきりっとした演奏が多いこの曲に、なよなよした感じすらするどっぷり音楽に浸る演奏は珍しくとても特徴があって素晴らしい。コンタの伴奏もここまでくると合わせづらい感じもする。しかしよくつけていて、全体的にあまり他にはない味わいのある演奏に仕上がっている。