日Sony。1970年代初期のプレスだろうか。まずはブラームスから
推薦度:★★★★★★☆ 日本人演奏家ということで贔屓もあるがそれでも名演
秘蔵度:★★★★★★☆ 珍しいのでは?
ブラームス ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 (Brahms Concerto for Violin and Cello)
Vn:海野義雄、Vc:堤剛、指揮:秋山和慶 日本PO (Vn: Y.Unno, Vc: T.Tsutsumi, Cond.: Akiyama, Japan PO)
推薦度:★★★★★★☆ 粘り腰の重厚な演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ 三人とも若々しい
粘りに粘る当時の日本の演奏家にしては珍しい歌舞伎役者のような感じ。日本の音楽界を支えたとだけあってさすがにうまいと思う。そしてここでは秋山の指揮がそれをうわまわるくらい素晴らしい。欧米のオケに引けを取らない重厚な響き。これはいまの秋山の指揮に通じるもので、バランスが良いうえに重心が低いので安定感がある。日本のオケからこれだけの音を引き出していた手腕は凄いと思う。