ツィピーヌ パリ音楽院 フランス音楽6人組第1集

日Columbia。スパイラル。溝ラベル。ライブ録音

推薦度:★★★★★☆☆ フランスの香り豊かな演奏
秘蔵度:★★★★★☆☆ 日本盤とは言え貴重な演奏会の記録

タイユフェール 序曲 (Tailleferre Overture)

指揮:ジョルジュ・ツィピーヌ、パリ音楽院O (Cond: G.Tzipine, Paris Conservatoire O)

推薦度:★★★★★★☆ モノラルとはいえパリ音楽院の穏やかな音響が魅力
秘蔵度:★★★★★★☆ ツィピーヌのまとまった演奏は今となっては貴重

活き活きとした曲であり演奏である。パリ音楽院のスマートな響きがモノラルながらも伝わってくる。曲としても聴く機会が少ないため貴重。

オネゲル 前奏曲、フーガとポストリュード(アンフィオンより) (Honegger Prelude Fugue and Postlude)

指揮:ジョルジュ・ツィピーヌ、パリ音楽院O (Cond: G.Tzipine, Paris Conservatoire O)

推薦度:★★★★☆☆☆ ちょっと重い感じもするが柔らかな響きが特徴 
秘蔵度:★★★★★★☆ ツィピーヌのまとまった演奏は今となっては貴重

オネゲルの、オネゲルらしいフーガ。少し録音が不鮮明名性もあり重い感じもするが、音自体はパリ音楽院特有の柔らかさがあって聴きやすい。特に木管の音色が素晴らしい。

その1
その2

プーランク カンタータ「枯渇」 (Poulenc Secheresses)

指揮:ジョルジュ・ツィピーヌ、パリ音楽院O、ブラスールCho (Cond: G.Tzipine, Paris Conservatoire O, Brasseur Cho)

推薦度:★★★★★★☆ プーランクらしいスマートな曲
秘蔵度:★★★★★★☆ ツィピーヌのまとまった演奏は今となっては貴重

洗練されておらずひなびた響きがよい。下手ということではなく、雰囲気がよい。どのオケでもできるわけではないし、どの指揮者でもこの雰囲気を引き出せるわけではない。ツィピーヌの上手さが光る演奏である。

1曲目
4曲目

デュレ 海の底の春 (Durey Le Printemps qu Fond de la Mer)

S:デニーズ・デュヴァル、指揮:ジョルジュ・ツィピーヌ、パリ音楽院O (S: D.Duval, Cond: G.Tzipine, Paris Conservatoire O)

推薦度:★★★★★★☆ これまた鄙びた感じで味がある
秘蔵度:★★★★★★☆ ツィピーヌのまとまった演奏は今となっては貴重

デュヴァルの声もしんみりで鄙びた印象でこの曲にとても合う。そもそも珍しい曲だけにわかりやすく曲を親しみやすいものとして紹介してくれるにはうってつけの好演奏である。