日Victor。1960年代後半のプレスだろう。日本初版
推薦度:★★★☆☆☆☆ 現代のショスタコとはかなり印象が異なる
秘蔵度:★★☆☆☆☆☆ 盤としては珍しくはないか
目次
ショスタコーヴィチ 交響曲第1番 (Shostakovich Symphony No.1)
指揮:アルトゥーロ・トスカニーニ NBC SO (Cond. A.Toscanini, NBC SO)
推薦度:★★★★☆☆☆ 緊張感が高く硬めでがっつり取り組む
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ 演奏は比較的よく知られたもの
楽譜から読み取れる音を政治や感情といったものを一切排除して再現している。ライヴということもあり緊張感が漂うなかなかの演奏。ショスタコーヴィチファンにはちょっと敬遠されるかもしれないが、トスカニーニの気迫がこもった名演奏であるともいえる。2楽章の出だしのチェロを聴くと本当にどんな顔して弾いていたのだろうと
ショスタコーヴィチ 交響曲第7番「レニングラード」 (Shostakovich Symphony No.7)
指揮:アルトゥーロ・トスカニーニ NBC SO (Cond. A.Toscanini, NBC SO)
推薦度:★★★★☆☆☆ スケールの大きな演奏だが
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ 演奏は比較的よく知られたもの
暗譜で臨んだライヴの記録。戦争時の高ぶる感情が音に乗り移り凄まじい演奏になっている。後年トスカニーニはなんでこの曲を暗譜で演奏したのだろうか、と言ったそうだが、冷静さを失うほど集中的にのめり込んだのであろう。楽団員もかなり強い音で迫る。不安な世情を反映したような、この時でしか出せない音だと思う。そのため現代の演奏とはかなり違う感じにはなる。