英CBS。1970年代中頃のプレス。
推薦度：★★★★★★☆ 好悪あると思うが演奏レベルは非常に高い
秘蔵度：★★☆☆☆☆☆ 音が少し乾き気味。比較的見かける盤では
ベートーヴェン 交響曲第1番 (Beethoven Symphony No.1)
指揮：ジョージ・セル クリーヴランドO (Cond.: G.Szell, Cleveland O)
推薦度：★★★★★★☆ 現代でも通じるすっきりした演奏
秘蔵度：★★☆☆☆☆☆ 有名な演奏
現代でも通じる演奏だと思うのは、意外と古楽器スタイルに見られる強いアクセントがところどころ出てくるあたり。オケに自由度があまり感じられず統率された中での音なので録音時のオケメンバーの緊張感が伝わってくるようでもある。特に弦楽器の訓練度が凄い。弱音でも音の芯がしっかりしてて奏者としてはとっても慎重にならざるを得ない。私なら弾き真似でごまかしてしまいそう。
ベートーヴェン 交響曲第2番 (Beethoven Symphony No.2)
指揮：ジョージ・セル クリーヴランドO (Cond.: G.Szell, Cleveland O)
推薦度：★★★★★★☆ 現代でも通じるすっきりした演奏
秘蔵度：★★☆☆☆☆☆ 有名な演奏
全体的にこの曲でも統率力が凄くセルの意思が隅々まで行きわたった演奏になっている。鋭い音を多用し、フレーズの終わりもがつッと終わって見せたりするので、人によっては冷たい演奏という感想になる。しかし良く聞くと現代でも通じるような面白いバランス感覚が結構あって楽しい。弦のきざみが整っていてそして結構大きめの音で主張してくるところとか、特に終楽章でのリズムの刻みは旋律と対抗して面白いバランスになっているところとか。フィナーレで熱気がこもりテンポが速くなってくるところも計算づくだが鮮やかに終わり素晴らしい。