日Victor。1980年代前半のプレス
推薦度:★★★★☆☆☆ とにかく大柄
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ 珍しいレパートリーではある
目次
ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」 (Beethoven Symphony No.5)
指揮:エフゲニー・スヴェトラーノフ ソビエト国立SO (Cond.: E.Svetlanov, USSR State SO)
推薦度:★★★★☆☆☆ 響きは柔らかいが大柄
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 珍しいスヴェトラーノフの運命
とにかく響きが大柄。柔らかくもあり、重心は低いが包み込む音響。かなり独特な運命である。テンポ感はオーソドックスで奇をてらうことなく堂々と進む不動の音楽。音響だけが特異。
メンデルスゾーン 交響曲第4番「イタリア」 (Mendelssohn Symphony No.4)
指揮:エフゲニー・スヴェトラーノフ ソビエト国立SO (Cond.: E.Svetlanov, USSR State SO)
推薦度:★★☆☆☆☆☆ 大柄だが芯が無い
秘蔵度:★★☆☆☆☆☆ 珍しいスヴェトラーノフのイタリアだが合わない
運命と基本的に同じ音調。そのためこの曲ではぼやけすぎてしまう。リズムが決まらないし歯切れも悪い。ブルックナーのスケルツォを聞いているような印象。でも音は柔らかく重心が低いのでブルックナーでもない。結局あいまいなイタリアになってしまった。晩年なら同じやり方でももう少し違ったアプローチをしていただろう