ショアラー ショパン ピアノソナタ第2番「葬送」、第3番

フランス盤。かなり厚めの盤で音はしっかりしている。デンマーク出身のピアニストで初めて聞く演奏家。独特の世界観があるユニークな演奏家のようである。この時期にEMIの録音を残せたのだから期待されていたのだろう。

推薦度:★★★★☆☆☆ 独特な雰囲気
秘蔵度:★★★★★☆☆ 忘れ去られた奏者の貴重な記録

ショパン ピアノソナタ第2番 (Chopin Piano Sonata No.2)

P:ヴィクトー・ショアラー (P: V.Schioler)

推薦度:★★★★☆☆☆ 独特な雰囲気
秘蔵度:★★★★★☆☆ 忘れ去られた奏者の貴重な記録

リズムの取り方に特徴がかなり感じられる。ショパンらしい詩情はあまり感じられず堂々としすぎるくらいがたいがでかい。その分細部は適当だったりするが自分の世界を作り上げている演奏。葬送行進曲は後ろに引っ張られるようなテンポ感で悲劇性を表現し、中間部の静寂感との対比も非常にうまい。

第1楽章
第3楽章

ショパン ピアノソナタ第3番 (Chopin Piano Sonata No.3)

P:ヴィクトー・ショアラー (P: V.Schioler)

推薦度:★★★★★☆☆ 独特な雰囲気
秘蔵度:★★★★★☆☆ 忘れ去られた奏者の貴重な記録

平常心の優しい感じの出だし。程よく肩の力が抜けている。独特のリズム感はこの曲でも同じ印象で、ルバートをうまく使いながら、スムーズに流れていく。技巧的にはそれほど鮮明なものではないが曲を大きくとらえたなかなか親しみやすい演奏となっている。