シェイナ ブルノ国立PO ノヴァーク スロヴァツカ組曲、序曲「マリーシャ」

1970年代前半と思われるチェコスプラフォン盤。

推薦度:★★★★★☆☆ シェイナのなかなか良い演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ ブルノのオケをこれほどに引き出せたシェイナの貴重な記録

ノヴァーク スロヴァツカ組曲 (Novak Slovak Suite)

指揮:カレル・シェイナ ブルノ国立PO (Cond.: K.Sejna, Brno State PO)

推薦度:★★★★★☆☆ シェイナのなかなか良い演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ ブルノのオケをこれほどに引き出せたシェイナの貴重な記録

幻想的な曲で落ち着く中々の名曲である。オルガンが効果的でハープの幻想的な響き、オケ全体の清らかな響き、なんとも心地よく、新鮮野菜が沢山並んでいる、そんな印象。指揮者とオケの連携も非常によく、ともに曲への愛着を感じる素晴らしい演奏になっている。ブルノ国立POがこれほどうまいオケだったとは、と驚きもある。それはシェイナが名指揮者だったことも証明することでもあると思う。

ノヴァーク 序曲「マリーシャ」 (Novak Marysa)

指揮:カレル・シェイナ ブルノ国立PO (Cond.: K.Sejna, Brno State PO)

推薦度:★★★★★★☆ シェイナのなかなか良い演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ ブルノのオケをこれほどに引き出せたシェイナの貴重な記録

この曲も自国の曲という自負と自信が感じられ、時に非力に感じるブルノ国立POがここでは大自然の風景のような懐の大きな演奏を繰り広げている。これにはシェイナの統率力と曲への理解の深さによるところもあるだろう。響き全体が明るく奥行きもあり、穏やかな管楽器と滑らかな弦楽器がバランスよく混ざり合い、秘曲の名演奏となっている。