米Urania。1960年代のプレスか。疑似ステの可能性あり
シュヴィーガーはカンザスシティPOを20年以上指揮者として関わり、成果を残してきていると思うのだが日本ではそれを紹介するレーベルがなかったのか、ほとんど知られていない。ジャケットによると、1937年に、インペリアル上野交響楽団との関わりがあるとなっている。この楽団どこの楽団だろうか。インペリアルフィルの創立は戦後なので別物。インペリアル=帝国で、上野とくれば、芸大の東京音楽学校時代の学生オケだろうか?いずれにしても少なくとも日本にいたことがわかる。1950年代から60年代の録音と思われるがオケのレベルは中々大したもの。シュヴィーガーの指揮も手際よくまとめているという感じ。
推薦度:★★☆☆☆☆☆ ちょっと音の鮮度が悪く平坦な音響
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 日本にゆかりのある忘れ去られた指揮者の記録としては貴重
プロコフィエフ ワルツ組曲 (Prokofiev Symphonic Suite of Waltzes)
指揮:ハンス・シュヴィーガー カンザスシティPO (Cond.: H.Schweiger, Kansas City PO)
推薦度:★★☆☆☆☆☆ ちょっと音の鮮度が悪く平坦な音響
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 日本にゆかりのある忘れ去られた指揮者の記録としては貴重
シュヴィーガーはオケの機能をしっかり生かしながら、流れの良い演奏を繰り広げている。曲がプロコフィエフ節の高音と低音の入れ替わりが激しいものだが、比較的軽ろやかにテンポよく進めるあたりは中々の指揮者と見受けられる。ハープの音など各パートオンマイクのせいか結構鮮明に録れていて、レベルが高いことも確認できるし、一生懸命さが伝わってくる。思い切った表現も結構挑戦的にやっていてスリリングな演奏になっている。
プロコフィエフ ジプシー幻想曲 (Prokofiev Gypsy Fantasy)
指揮:ハンス・シュヴィーガー カンザスシティPO (Cond.: H.Schweiger, Kansas City PO)
推薦度:★★☆☆☆☆☆ ちょっと音の鮮度が悪く平坦な音響
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 日本にゆかりのある忘れ去られた指揮者の記録としては貴重
打楽器を中心にオンマイクで妙な感じだが、ノリノリの演奏であることが良くわかる。多少音に潤いがない気もするが、とにかく一生懸命さが伝わってくる。弦楽器の細かい音など、ものすごい顔して弾いていそうである。意外と指揮者はマッチョで独裁者だったか?この時期のアメリカのオケはそうした指揮者が多かったが。