日Concert Hall Society。溝ラベル。1960年代前半のプレスだろうか。
推薦度:★★★★★★☆ ぶっきらぼうだが味わい深い
秘蔵度:★☆☆☆☆☆☆ 大変よく見るレコード
モーツァルト 交響曲第40番 (Mozart Symphony No.40)
指揮:カール・シューリヒト パリ・オペラ座O (Cond.: C.Schuricht, Paris Opera O)
推薦度:★★★★★★☆ 手馴れた演奏。ぶっきらぼうの中に細やかなニュアンス盛り込む
秘蔵度:★☆☆☆☆☆☆ シューリヒトの有名な演奏
この演奏を評価する人が多いことに、ずっと納得がいかないというか理由がわからなかった。改めてこのレコードを聴いてみて再再々チャレンジ?ばかり聞いてみたが、いいではないかと。細やかなフレーズの工夫やバランス感覚がちりばめられている。それでも全体としては素朴。この素朴感が若い頃には理解できなかっただけか。年を取って良さがわかってきた。挑戦的な表現を駆使する現代の演奏家に、もっと落ち着いて演奏しようと呼びかけたくなる。
モーツァルト 交響曲第36番「リンツ」 (Mozart Symphony No.36)
指揮:カール・シューリヒト パリ・オペラ座O (Cond.: C.Schuricht, Paris Opera O)
推薦度:★★★★★★☆ 手馴れた演奏。ぶっきらぼうの中に細やかなニュアンス盛り込む
秘蔵度:★☆☆☆☆☆☆ シューリヒトの有名な演奏
テンポは速めにサクサク行くが、窮屈さは全く無い。ふとしたテンポのゆるみなど違和感なく通り過ぎていく名人芸。あまり上質ではない録音とオーケストラでありながら説得力がある演奏になっている。あまり練習の成果というか、訓練の跡はまったくなく、シューリヒトの感性にオーケストラが順応していて即興性がありながら芯の通った演奏になっている。