米Turnabout。1970年中盤のプレス。
日本では販売されなかったと思われるが実にもったいない超名演奏。
推薦度:★★★★★★☆ この清々しさはかなり推薦できる
秘蔵度:★★★★★★★ 個人的には5本の指に入るお気に入り
シューベルト 交響曲第8(9)番「ザ・グレート」 (Schubert Symphony No.8(9))
指揮:トーマス・シッパース シンシナティSO (Cond.: T.Schippers, Cincinnati SO)
推薦度:★★★★★★☆ この清々しさはかなり推薦できる
秘蔵度:★★★★★★★ 個人的には5本の指に入るお気に入り
ひそかにこの曲の3本の指に入る名演奏だと思っている。充実したシンシナティの音を自在に操り、まさに天国の響きを終始聞かせてくれる。一楽章では塊ごとに大胆にテンポを変えるものの違和感なく逆に退屈させない工夫が施されている。最後などは大見得を切るが嫌みにならない。二楽章はあまりテンポは揺らさずゆっくり思いっきり音を鳴らす。三楽章もテンポを遅めに取りつつティンパニが存在感を示し全体的に引き締まる。対旋律のバランス感覚などとても面白い。四楽章は、勢いよくはじめ、分厚いながらも明るい響きで生き生きとした音楽になっていて、弦を中心に美しい音で全体を締めくくる。これほどの名演奏はそう聞けるものではない。