シッパース シンシナティSO R.シュトラウス 管弦楽曲集

1970年代中頃の米ターナバウト盤。レコードとして日本では発売されていなかったのでは

推薦度:★★★★★☆☆ 演奏はスマートながらオケを十分に鳴らした名演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ 個人的に好きな指揮者という超主観的評価

R.シュトラウス 交響詩「ドン・ファン」

トーマス・シッパース指揮 シンシナティSO

推薦度:★★★★★☆☆ 演奏はスマートながらオケを十分に鳴らした名演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ 個人的に好きな指揮者という超主観的評価

透明度の高い演奏で、十分な広がりがあるし、音も明るく聞きやすいのが特徴。ソロヴァイオリンはかなり控えめ。重量はそれほどないが深みと奥行きが感じられる。金管、木管の響きがとても洗練されていて、フォルテでもうるさくなることは一切ない。客観的ではないが主観的な印象もそれほどない不思議なバランス。この曲への共感が指揮者、オケともども感じられる。

交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」

トーマス・シッパース指揮 シンシナティSO

推薦度:★★★★★☆☆ 演奏はスマートながらオケを十分に鳴らした名演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ 個人的に好きな指揮者という超主観的評価

音は明るめだが演奏は地味でバカ騒ぎはしない。スケールは十分に大きく音は思いっきり鳴らすもきつい音が一切ないのが特徴。この曲であればもう少しおどけた感じや遊び心があってもよさそうだが、演奏のレベルは非常に高いと思う。ソロヴァイオリンはうまいが音自体が控えめで浮き立ってこないのが少々残念だが。

R.シュトラウス 歌劇「バラの騎士」~第1幕のワルツ

トーマス・シッパース指揮 シンシナティSO

推薦度:★★★★★☆☆ 演奏はスマートながらオケを十分に鳴らした名演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ 個人的に好きな指揮者という超主観的評価

初めの音から最後の音まで新鮮で明るく元気の良い音が心地よく聴ける。テンポは比較的ゆっくりだが粘り腰にならずスマートにまとめている。弦楽器の高音のきれいで透き通る響きはずっと聞いていたくなるくらい。演奏に重みがないのも聞きやすくて良い。

歌劇「サロメ」~7つのヴェールの踊り

トーマス・シッパース指揮 シンシナティSO

推薦度:★★★★★☆☆ 演奏はスマートながらオケを十分に鳴らした名演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ 個人的に好きな指揮者という超主観的評価

スマートながら十分なスケールを感じさせる。そのなかでオーボエをはじめとする木管の美しさが際立つ。立体的にわかりやすく、テンポも比較的余裕があり、まとまりがあり、音の洪水にならないようにバランスも保たれているので心地よく聴ける。