日新世界。溝ラベル。スパイラル。1950年代後半のプレスと思われる。
推薦度:★★★★☆☆☆ 迫力ある民族色豊かな演奏
秘蔵度:★★★★★★★ 貴重な録音ばかり
ハチャトゥリアン バレエ「仮面舞踏会」組曲 (Khachaturian Masquerade Suite)
指揮:サムイル・サモスード、モスクワ放送SO、Vn:レオニード・コーガン (Cond: S.Samosud, Moscow RSO, Vn: L.Kogan)
推薦度:★★★★☆☆☆ ほの暗いが重心が低くスケールが凄い
秘蔵度:★★★★★★★ なんといってもコーガンが貴重
ジャケットによるとムラヴィンスキーと並びと紹介されているサモスードは、いまでは忘れられた名匠。洗練された演奏から最も離れた音でドスの効いた音響が凄い。まだ30代のコーガンの芯がしっかりしたソロも聞き物。
グリエール バレエ「赤いけし」~抜粋 (Gliere Red Poppy~Excerpt)
指揮:ユーリー・ファイエル、ボリショイ劇場O (Cond: Y.Faire, Bolshoi Theatre O)
推薦度:★★★★☆☆☆ 手慣れた演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ バレエを得意としたファイエルの貴重な録音
ファイエルは録音はいまとなっては忘れ去られたものが多いが、バレエ音楽を得意とした指揮者。この演奏からも流れの良さやチャーミングなメロディの扱いなど、踊りが目に浮かんでくるような演奏。間の取り方が独特で、ダンサーは踊りやすかったのではないだろうか。
グリエール 祝典序曲 (Gliere Overture of Celebration)
指揮:アレクサンドル・ガウク、モスクワ放送ボリショイSO (Cond: A.Gauk, Moscow Radio Bolshoi SO)
推薦度:★★★★★☆☆ 能天気ながら迫力ある演奏
秘蔵度:★★★★★★★ さすがガウク
大雑把に大スケールで演奏するのがガウク流。ここでも細部にはこだわらずとにかく大きく大きく、どこまでも大きくとらえ、オーケストラを迫力満点の演奏を聴かせてくれる。爽快。