ロイヤルPO 12人の指揮者名曲集 11/12

日Reader’s Digest。溝ラベル。1960年代中頃のプレスだろうか。オケはロイヤルフィル統一。それにこれだけの指揮者を配しアルバムを作るリーダーズダイジェスト。凄い

推薦度:★★★★★★☆ 名演揃い。
秘蔵度:★★★★★★☆ 格安で購入できるもののいざ探すと見つからない。演奏の中身からしたら貴重なのだが

ショパン ピアノ協奏曲第1番 (Chopin Piano Concerto No.1)

P:アール・ワイルド、指揮:マルコム・サージェント、ロイヤルPO (P: E.Wild, Cond: M.Sargent, Royal PO)

推薦度:★★★★☆☆☆ 好演奏だと思うが名演揃いの中では推薦度合いがこんなものか
秘蔵度:★★★★★★☆ サージェントとワイルドのそれぞれの特徴が活きている

序奏があるのがこの時代の演奏としてありがたい。サージェントの形が整っていそうで細部が意外といい加減な伴奏が面白いところ。ワイルドのピアノも比較的粒がそろった端正なもので伴奏と合う。ロマンティックに旋律を扱うものの羽目は外さない。もう少し恰幅の良さがあってもよいがなかなか良い演奏だと思う。

第1楽章
第3楽章

リスト ピアノ協奏曲第1番 (LIstz Piano Concerto No.1)

P:アール・ワイルド、指揮:マルコム・サージェント、ロイヤルPO (P: E.Wild, Cond: M.Sargent, Royal PO)

推薦度:★★★★☆☆☆ 誠実なワイルドの演奏が好ましい 
秘蔵度:★★★★☆☆☆ フィストラーリとワイルドの珍しい共演

ツボを押さえた演奏でゴージャス。全うな演奏である。名演が多い中ではあともう少しスケール感だったり、技巧だったり、表現の工夫だったり、オケの方も威力、馬力あたりが欲しくもなるが、分かりやすく落ち着いて聞ける演奏でもある。

第1楽章
第3楽章