ポーランドMUZA。1960年代のプレスだろうか。2楽章は表裏に2分割
推薦度:★★★★☆☆☆ おおらかな英雄
秘蔵度:★★★★★★☆ ロヴィツキの英雄は貴重では
ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」 (Beethoven Symphony No.3)
指揮:ヴィトルド・ロヴィツキ ワルシャワ国立PSO (Cond.: V.Rowicki, Warsaw PSO)
推薦度:★★★★☆☆☆ おおらかな英雄
秘蔵度:★★★★★★☆ ロヴィツキの英雄は貴重では
ロヴィツキというともう少しごつい感じの演奏をするかと思いきや、前半二楽章では、かなり健康的で明るく広い響きを持った演奏であることに驚く。コントラバスを中心とした低弦の主張が凄いところもあるのだが、それが違和感なく嫌な音になっていない。ここまではなかなか良い演奏だと思わせるのだが、後半二楽章はどうしたことか、前半ほどうまくいっていない。もともと厚みに欠ける音なのだが、前半で見せたおおらかさが後半になると散漫な感じがしてしまうのである。ただ、そうはいっても駄演というわけではなく前半の素晴らしさが際立っているということでもある。それだけにもったいない。