日本GrammophonのEP盤。ジャンクコーナー救出品
推薦度:★★★★★☆☆ もしかしてもしかするとなかなか良い演奏では
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ 盤としてはまあ普通。
リヒャルト・クラウスという指揮者、中々検索しにくい苗字であり名前であるが、ベルリン市立歌劇場の指揮者として活躍したそうである。ワーグナーの管弦楽曲集では、薄めの音だが盛り上がりがある演奏を聞かせているが、ここでも手堅い中にもオーケストラを発散させるというか、解放というか、覚醒させるような目覚ましい音を聞かせてくれるなかなかの指揮者である。
目次
リスト ハンガリー狂詩曲第1番 (Liszt Hungarian Rhapsody No.1)
指揮:リヒャルト・クラウス バンベルクSO (Cond.: R.Kraus, Bamberg SO)
鮮明な木管、しっとりとした弦と大柄が金管とバランスもよくテンポ感もよい。スケールこそ大きくはないがオケの各パートを十分に鳴らしきった好演奏である。特にティンパニが迫力満点で効果的。聞いていてわくわくしてくる。
リスト ハンバリー狂詩曲第2番 (Liszt Hungarian Rhapsody No.2)
指揮:リヒャルト・クラウス バンベルクSO (Cond.: R.Kraus, Bamberg SO)
隠れた名演奏であるといえる。比較的明るい音で軽めの音だが迫力がある。特に長調に転じてからのオーケストラのノリがとても良く、バカ騒ぎしている感じが楽しい。しかも流れるようなテンポが爽快でバンベルク交響楽団の渋い音色がどこに行ってしまったのか垢ぬけた明るさがたまらなく面白い。