日Concert Hall Society。溝ラベル。1960年代後半から70年代前半のプレスと思われる
推薦度:★★★☆☆☆☆ 平均的にいい演奏だとは思うが
秘蔵度:★★★★★☆☆ 意外と見かけない演奏
モーツァルト フルート協奏曲第1番 (Mozart Flute Concerto No.1)
Fl:ヘルムート・リースベルガー、指揮:カール・エスターライヒャー ウィーンSO (Fl: H.Riessberger, Cond; K.Osterreicher, Vienna SO)
推薦度:★★★☆☆☆☆ 少しのっぺり気味で推薦というわけには
秘蔵度:★★★★★☆☆ 知られざる奏者のこの平和な感じが良い
まず平和な感じ。穏やかにゆったりと時が流れる。争い、競い合いというのはなく同調、協調。まずオケは丁寧にどの音も鳴らすので少し野暮ったい印象なのだがそこはウィーンの明るい音色でカバー。リースベルガーはソロを優しくいたわる伴奏を背に、背伸びせず無理のない力の抜けた演奏でストレスフリーな感じで好演奏だと思う。ただ、ちょっとたどたどしいところが推薦できるかというと・・・(それがストレスになる人もいるかも)
モーツァルト ホルン協奏曲第2番 (Mozart Horn Concerto No.2)
Hr:ロベルト・フロイント、指揮:カール・エスターライヒャー ウィーンSO (Hr: R.Freund, Cond.: K.Osterreicher, Vienna SO)
推薦度:★★☆☆☆☆☆ 切れはないが穏やかな響き
秘蔵度:★★★★★☆☆ いきり立つことがない平常心な演奏
ここでも全体的におっだやかさが漂う。もしかしたらエスターライヒャーのスタイルなのかも。フロイントのホルンは輝かしさこそないがこじんまりしながらも音は誠実。自分のスタイルを崩すような音は出さずにおっとり進める。技巧は確かだが音量が少し足りないかも
モーツァルト ホルン協奏曲第4番 (Mozart Horn Concerto No.4)
Hr:ロベルト・フロイント、指揮:ボリス・メルソン ウィーンSO (Hr: R.Freund, Cond.: B.Mersson)
推薦度:★★☆☆☆☆☆ 伴奏の影響で印象に左右される
秘蔵度:★★★★★☆☆ 穏やかな演奏
メルソンの伴奏がサージェントのようにアバウトで大雑把にとらえたもの。それに比べフロイントは様式を保ち端正に仕上げている、その対比が意外と面白い。その為か2番のエスターライヒャーとの共演より勢いを感じるのが不思議。決して完成度が高くなっているわけではないがのびやかなフロイントの音色はこちらの演奏のほうが聴けるのかもしれない