日Columbia。1970年代前半のプレス。この廉価盤、昔持っていた。中学生のころ。なぜかこのレコードにあこがれを感じて購入したことを思い出す。ルモーテル、ホルライザーが当時珍しいと感じたか、バーデンバーデンのオケが珍しいと感じたか。よく覚えていない
推薦度:★★★★☆☆☆ 正統な演奏
秘蔵度:★☆☆☆☆☆☆ かなり普及している盤
メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」 (Mendelssohn Symphony No.3)
指揮:エドゥアール・ヴァン・ルモーテル、バーデンバーデン南西ドイツ放送SO (Cond: E.v.Remoortel, Baden Baden Southwest RSO)
推薦度:★★★★☆☆☆ 正統な演奏
秘蔵度:★★★★☆☆☆ もう少し評価されてもよい演奏
ほの暗い響き、さらっとした肌触り。オケをしっかり統制しており丁寧にそして快活に進めていく。ただスケールは大きくなく、バランスも各パートの実力に差があるようでちぐはぐな面も無きにしも非ず。しかし、退屈な演奏と一蹴するに惜しく、ヴァイオリンの思い切ったフォルテなど、興味深いところも結構ある。最後のフィナーレは、それまでのさらっとした肌触りから一転してゆっくりゆったり進む。対比が凄いがちょっと違和感があるかも。
シューベルト 交響曲第8番「未完成」 (Schubert Symphony No.8)
指揮:ハインリヒ・ホルライザー、バンベルクSO (Cond: H.Hollreiser, Bamberg SO)
推薦度:★★★★☆☆☆ 正統な演奏
秘蔵度:★★★★☆☆☆ もう少し評価されてもよい演奏
職人芸というか、どれも中心にまとまりバランスもよく曲としてのフォルムが整っている演奏になっている。そのためかハッとさせられる表現はない。まっとうな演奏なのである。こうした演奏を作り上げることも難しいことではあるが、ホルライザーの歌劇場での経験が生きているのであろう。全体統制がうまい。