米RCA。溝ラベル。1960年代のプレスだろう。盤質がちょっと悪い。
推薦度:★★★★★★☆ 名演だとは思う
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 有名な演奏だがこの盤は貴重
ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」 (Beethoven Symphony No.5)
指揮:フリッツ・ライナー シカゴSO (Cond.: F.Reiner, Chicago SO)
推薦度:★★★★★★☆ 現代でも通じるしっかりした名演
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ 果たして好みかと言われると難しい
昨今の古楽器スタイルに対抗しうる軽快さとわかりやすい構造が特徴のすっきりとした演奏。そして管楽器を中心に輝かしさがあり、そしてオケ全体がとにかくよく訓練されている。シカゴの全盛期と言われるのがよくわかる。ライナーの代表的名演。シカゴの面々は楽しく演奏できていたかは別だが、スポーティであることは確かで、トレーニングの成果を披露しているような感じ。ただ、運命として好みかと言われると微妙。もうちょっと重厚さというか重心の低さが欲しいが、これはこれで圧倒的名演であり、好み以上に説得力がある。
ベートーヴェン 序曲「コリオラン」 (Beethoven Coriolan Overture)
指揮:フリッツ・ライナー シカゴSO (Cond.: F.Reiner, Chicago SO)
推薦度:★★★★★★★ 緊張感高く充実した演奏
秘蔵度:★★★★★★★ コリオランの指折りの名演
これは凄い演奏だと思う。大編成のオケをがっつり掌握し、厳しく切り込んでくる。緊張感も高く息をもつかせない。リズムも鋭くコリオランを底から掘り起こす。少し乱暴に感じるくらい。どんな顔して演奏してたのだろう。クナッパーツブッシュの演奏と対局で両方揃えておきたい。