プレスはイギリスのANGELレーベル。盤自体はしっかりしていて音もよい。日本では評価が上がらないプレヴィターリの貴重な管弦楽録音。
推薦度:★★★★☆☆☆ 名曲で録音や生真面目さという面ではいま一歩か
秘蔵度:★★★★★★☆ 個人的には推しのプレヴィターリの貴重な記録
ストラヴィンスキー バレエ「火の鳥」組曲1919年版 (Stravinsky Firebird)
指揮:フェルナンド・プレヴィターリ ロイヤルPO (Cond.: F.Previtali, Royal PO)
推薦度:★★★★☆☆☆ 録音がモノラルということ名演奏も多いこともあり冷静に見たら標準か
秘蔵度:★★★★★★☆ 冷静さを失えば推しのプレヴィターリの貴重な記録
全体的にスマートに引き締まった演奏になっている。ロイヤルフィルの合奏力は当時非常に高かったことがうかがえる。わかりやすいのも特徴でテンポも急がず小節ごとに鮮明に音に力を込めて鳴らしている。そのため少し流れが悪いと感じる部分もなくもないが。
ストラヴィンスキー 花火 (Stravinsky Fireworks)
指揮:フェルナンド・プレヴィターリ ロイヤルPO (Cond.: F.Previtali, Royal PO)
推薦度:★★★☆☆☆☆ もう少し華やかさが欲しいかも。真面目な演奏
秘蔵度:★★★★☆☆☆ プレヴィターリの手腕が確認できる
スマートにすっきりまとめている。オケの能力も高くそれをうまく引き出せているのはこの曲でも同じ。完成度が高い。ただ花火かなあという感じもするが。もう少し遊びがあってもよいかも。
バルトーク バレエ「中国の不思議な役人」組曲 (Bartok Miraculous Mandarin)
指揮:フェルナンド・プレヴィターリ ロイヤルPO (Cond.: F.Previtali, Royal PO)
推薦度:★★★★☆☆☆ 録音がモノラルということ名演奏も多いこともあり冷静に見たら標準か
秘蔵度:★★★★★★☆ 冷静さを失えば潔い演奏に拍手
オケの能力を十分に引き出している。バルトークらしい民族色とリズム感はどこに行ったかとい感じでもあるが、難しい曲をあえて難しい曲としてとげとげしく激しく演奏しているのが特徴。管楽器を中心ハイレベルな奏者が多く現代でも十分に通じる演奏だと思う。