プーニエ、リドル、ピーニ ヒンデミット 弦楽三重奏曲第1番、第2番

日本Westminster。1950年後半くらいか。盤質は少々悪い。
推薦度:★★★★★☆☆ 日本初期盤
秘蔵度:★★★★★☆☆ 演奏、盤ともに貴重

ヒンデミット 弦楽三重奏曲第1番 (Hindemith String Trio No.1)

Vn:ジャン・プーニエ、Va:フレデリック・リドル、Vc:アンソニー・ピーニ (Vn: J.Pougnet, Va: F.Riddle, Vc: A.Pini)

推薦度:★★★★★☆☆ 完成度高い
秘蔵度:★★★★★☆☆ 結構攻める演奏

一楽章は曲自体が息をつかせないような楽章だが、演奏もものすごい迫力と熱量で一気に弾きまくる。三人とも本当にうまい。二楽章も基本的には緩む楽章だが緊張感は保った音で説得力がある。そして三楽章のピチカートの響かせ方がこれまたすごい。三人とも鋭くしっかりしたピチカートが圧巻。そして終楽章も一楽章同様緊張感を保ったまま、まさに一気に突き進む。モノラルながら音の古さは演奏の素晴らしさにかき消され名演奏である。

第一楽章
第三楽章

ヒンデミット 弦楽三重奏曲第2番 (Hindemith String Trio No.2)

Vn:ジャン・プーニエ、Va:フレデリック・リドル、Vc:アンソニー・ピーニ (Vn: J.Pougnet, Va: F.Riddle, Vc: A.Pini)

推薦度:★★★★★☆☆ 完成度高い
秘蔵度:★★★★★☆☆ 結構攻める演奏

1番に比べて内面的な曲。そこをしっかりえぐるとるように演奏している三人はここでも凄い。音が汚くなる直前まで研ぎ澄まされているし、緊張感も伝わってくる。ピーニの堂々とした低音に支えられ、プーニエとリドルが自在に動き回る。個々の力が結集した三人の合奏力に感服。

第二楽章