ピサレンコ ショスタコーヴィチ アレキサンドル・ブローグノの詩による7つの歌曲 ピサレンコ 他

日Victor。1970年代後半のプレス

推薦度:★★★★★★★ ピサレンコの深い歌唱、カガンのソナタ、ともに素晴らしい
秘蔵度:★★☆☆☆☆☆ 盤としては珍しくない

ショスタコーヴィチ アレキサンドル・ブローグノの詩による7つの歌曲 (Shostakovich 7 Poems)

S:ガリーナ・ピサレンコ、Vn:オレグ・カガン、Vc:ドミトリ・フェルシトマン、p:エリザベート・レオンスカヤ (S: G.Pisarenko, Vn: O.Kagan, Vc: D.Ferschtman, P:E.Leonskaja)

推薦度:★★★★★★★ ピサレンコの深い歌唱が素晴らしい
秘蔵度:★★★★★★★ この曲のベストを争う名演奏

ヴィシネフスカヤ、オイストラフ、ロストロポーヴィチ、ヴァインベルク。初演者の名からすると小粒なのだが、演奏は真剣で集中力が高く真っ向勝負。曲が素直なところからいきなり音調が崩れたりと難解な曲でショスタコーヴィチの内面を抉り出しているような印象だが、4人とも作曲者自身の魂が乗り移ったような感じ。ショスタコーヴィチも録音に立ち会ったというので、その意図がつぶさに伝えられていたのかもしれない。

1曲目
2曲目
3曲目
7曲目

ショスタコーヴィチ ヴァイオリンソナタ (Shostakovich Violin Sonata)

Vn:オレグ・カガン、P:エリザベート・レオンスカヤ (Vn: O.Kagan, P: E.Leonskaja)

推薦度:★★★★★★☆ 心がこもった名演
秘蔵度:★★★★★★☆ 御贔屓のカガン。音が凄い

選が細いのだが音に力があるカガン。ショスタコーヴィチに合う音だと思う。レオンスカヤの風格あるピアノをバックに安心して自分の表現に徹していて、かなり集中力高く弾ききっている。難しい曲だけに下手なアプローチだと退屈してしまうが、音色の違いなどを絶妙に見せながら名演奏を繰り広げている。

第1楽章
第3楽章