プリューガー ライプツィヒ放送SO ドヴォルザーク 交響曲第8番

米ウラニア盤。盤質はそれほど上質ではないのはやむを得ないか。
日本ではほとんど知られていないドイツ ワイマールで活躍した指揮者プリューガー。ナチ党員ではあったようだが、比較的戦後は音楽活動がすぐにできたようである。この演奏は1950年代初期と思われる。後にドイツ民主共和国芸術賞を授与されているとのこと。

推薦度:★★★☆☆☆☆ 少し雑な印象
秘蔵度:★★★★★☆☆ この熱気は好きな演奏

ゲルハルト・プリューガー指揮 ライプツィヒ放送SO

推薦度:★★★☆☆☆☆ 少し雑な印象
秘蔵度:★★★★★☆☆ この熱気は好きな演奏

ライヴではないと思うが、途中、何か落ちる音が入っている。演奏は野暮ったいがこの曲であればむしろそれが良い味となる。出だしは素っ気なく始まる。音はかなり渋い。意外とオケは統率されており、流れが良いのが特徴で、細部は意外と雑なまま整えるようなことはしない。二楽章は今度はかなり遅め。前になかなか進まない。重厚でがっつりした体格で、風格さえ感じる。三楽章も比較的ゆったりして、硬派で不器用ながらロマンティックな演奏。終楽章は、はじめのトランペットがここでも野暮ったい音を存分に出して雰囲気を醸し出す。テンポは速い。弱音でもしっかりがっつり音を出す。舞曲のような感じも。スピードに乗り切れないフルートだったり、かなり凸凹した面白い演奏になっている。

第1楽章その1
第1楽章その2
第2楽章
第3楽章
第4楽章