ペルレア ウィーン国立フィルハーモニア チャイコフスキー 管弦楽曲集

米VOX。スパイラル。1950年代中頃のプレス。
このレコードは中学の頃、なぜかトスカニーニのチャイコフスキーと勘違いして買ったもの。Tから始まるからトスカニーニ?でもチャイコであることも認識していた。家に帰って改めてみたら、ペルレアって誰?となった。オケはさすがにウィーンフィルではないだろう。似ている名前だが。録音専用団体のウィーンプロムジカか?

推薦度:★★★☆☆☆☆ この野暮ったさはどうか
秘蔵度:★★★★★★★ ペルレアの名演と私は思う

チャイコフスキー 幻想的序曲「ロミオとジュリエット」 (Tchaikovsky Romeo and Juliet)

指揮:イオネル・ペルレア ウィーン国立フィルハーモニア (Cond.: J.Perlea, Vienna State Phirharmonia)

推薦度:★★★☆☆☆☆ この野暮ったさはどうか
秘蔵度:★★★★★★★ ペルレアの名演と私は思う

幻想という感じは全くと言っていいほどしないし、ロミオとジュリエットの場面も浮かばないような、音にかなり力を込めた演奏。リズムも重く一般的には推薦できないが、私にはこの二流オケ(失礼)の音がとても楽しい。

チャイコフスキー 大序曲「1812年」 (Tchaikovsky Overture 1812)

指揮:イオネル・ペルレア ウィーン国立フィルハーモニア (Cond.: J.Perlea, Vienna State Phirharmonia)

推薦度:★★★☆☆☆☆ この野暮ったさはどうか
秘蔵度:★★★★★★★ ペルレアの名演と私は思う

オケはちょっと貧弱だが迫力ある音を惜しげもなく出させる。突き刺さるような金管が特に面白い。全体的には厚みがある音ではなく薄いのだが、強い。テンポはゆったりしていてスケールは大きい。

その1
その2

チャイコフスキー スラヴ行進曲 (Tchaikovsky Marche Slave)

指揮:イオネル・ペルレア ウィーン国立フィルハーモニア (Cond.: J.Perlea, Vienna State Phirharmonia)

推薦度:★★★☆☆☆☆ この野暮ったさはどうか
秘蔵度:★★★★★★★ ペルレアの名演と私は思う

何といっても出だしの、ものすごい遅いテンポが特徴。いったんどういう行進か。葬送行進曲のような、または恐る恐る歩くお化け屋敷のような演奏。シンコペーションも結構いい加減で、なんだか適当なの慎重なのかわからない珍演。それだけに個人的には楽しい。フィナーレはさすがに普通のテンポ。

その1
その2

チャイコフスキー イタリア奇想曲 (Tchaikovsky Capriccio Italien)

指揮:イオネル・ペルレア ウィーン国立フィルハーモニア (Cond.: J.Perlea, Vienna State Phirharmonia)

推薦度:★★★☆☆☆☆ この野暮ったさはどうか
秘蔵度:★★★★★★★ ペルレアの名演と私は思う

金管の細く鋭い音。遅めにテンポをとり、この実体のわからぬオケを強引に鳴らしきる。一流の演奏ではないが非常に楽しい。細部はいい加減だし、細かいことには気にするな、全体が良ければいいんだ、そんな感じの演奏。

その1
その2