ペドロッティ チェコPO ムソルグスキー 展覧会の絵

チェコSupraphon。スパイラル。1950年代中頃から後半のプレスだろう。

推薦度:★★★★★★☆ 颯爽とした演奏で清々しい
秘蔵度:★★★★★★☆ ペドロッティの貴重な名演

ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」 (Mussorgsky Pictures at an Exhibition)

指揮:アントニオ・ペドロッティ チェコPO (Cond.: A.Pedrotti, Czech PO)

推薦度:★★★★★★☆ 颯爽とした演奏で清々しい
秘蔵度:★★★★★★☆ ペドロッティの貴重な名演

わかりやすく明快な演奏。出だしなど、かなりあっさりしていてその後どうなるか思いきや、結構曲により仕掛けをたくさん作っているし、バランスやリズム、テンポを変え、聞き手を飽きさせない工夫が随所にみられる。チェコフィルの独特の弦の美しさ、鄙びた管楽器の音色が、この曲にしては他では聞けない味わいになっていてとても面白い。特にキーウの大門(キエフの大門。ここは表現が微妙だがキーウを正としておく)は、芝居っけのない潔い出だしがかっこよく、そして最後はじっくりとした堂々としたテンポになるが重さは一切なく華麗にまとめる。なかなか名演奏。

プロムナード~小人
ビドロ
キーウの大門