オドノポゾフ ゲール グラズノフ ヴァイオリン協奏曲他

日本のコンサートホール盤。コンサートホール盤は本当に難しい。海外の盤や同じ日本盤でも音質が良しあしが変わる。これは比較的良いほうか

推薦度:★★★☆☆☆☆ 音的技巧的にはもっと上がある。昔からよくあるカップリング。メンチャイに対してドヴォグラ
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 比較的に良く流通している盤だと思う。演奏もCD復刻されている

グラズノフ ヴァイオリン協奏曲 (Glazunov Violin Concerto)

Vn:リカルド・オドノポゾフ、指揮:ワルター・ゲール コンセール・ド・パリO (Vn: R.Odnoposoff, Cond.: W.Goehr, Concerts de Paris O)

推薦度:★★★☆☆☆☆ 貴重なオドノポゾフの音色が聴ける。歌い口に特徴あり
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 貴重な演奏ではある。

低音が太く哀愁漂う音色。これに比べると高音は少し弱い。そのアンバランスが少し残念ではあるが、オドノポゾフの淡色な音色はいずれにしても楽しめる。これ見よがしに鳴らさなず穏やかに控えめに弾くあたりは、こんお曲に合っていてなかなか良い。オケも伴奏に徹しているようなこの曲であればコンサートホールの録音の不備もそれほど気にならない。

ドヴォルザーク ヴァイオリン協奏曲 (Dvorak Violin Concerto)

Vn:リカルド・オドノポゾフ、指揮:ワルター・ゲール コンセール・ド・パリO (Vn: R.Odnoposoff, Cond.: W.Goehr, Concerts de Paris O)

推薦度:★★☆☆☆☆☆ オケが残念。ヴァイオリンは音的技巧的にはもっと上があるものの特徴あり
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 貴重な演奏ではある。

ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲はオケも重要だが、この録音はオケの音の抜けが悪いというか、コンサートホール特有のぼやけた録音が少々残念。ただ、オドノポソフのヴァイオリンはよく録れている。どの音も淡色ながら張りがあり、ここでは低音から高音まで滑らかな弾きこなしが素晴らしい。この曲ではもう少し躍動感があってほしい気もするし、迫力や強さが少し不足しているし、技巧的にもっとうまいヴァイオリニストは現代にもたくさんいるものの、音の立ち上がりが緩やかな少し古風な感じで、その分叙情的な音色はそう聞けるものではない。

第1楽章
第3楽章