米RCA Victor盤。1960年代中半のプレスと思われる。溝あり。
推薦度:★★★★★★☆ ウィーンフィルの特徴が生きた演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ モントゥーの良さが出た名演
ベートーヴェン 交響曲第1番 (Beethoven Symphony No.1)
指揮:ピエール・モントゥー ウィーンPO (Cond.: P.Monteux, Vienna PO)
推薦度:★★★★★★☆ 堀が深いもののウィーンフィルの優雅さが出ている
秘蔵度:★★★★★★☆ モントゥーとウィーンフィルの最良の録音
リズム自体が若々しく堀が深いのだが、そこをウィーンフィルの優雅で弾力のある音が中和していて中々絶妙なバランス。緻密さは意外とないのだがまとめ方がうまく、オーケストラを自在に操っている。ウィーンフィルは本当にうまいな、と思わせる名演奏である。
ベートーヴェン 交響曲第8番 (Beethoven Symphony No.8)
指揮:ピエール・モントゥー ウィーンPO (Cond.: P.Monteux, Vienna PO)
推薦度:★★★★★★☆ リズミカルで優雅な演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ ウィーンフィルの伝統を感じる
ワインガルトナーやイッセルシュテットと肩を並べるモントゥーの交響曲第8番。同じウィーンフィルでもリズムの刻みが鋭いが音自体は柔らか。そのため縦に充実している。もちろん流れもよい。こうした演奏は中々できるものではない。このバランス感覚は並大抵の人ができるものではない。それをウィーンフィルとやってのけるモントゥーはやはりすごかった。