ルーマニアElectrecord。1970年代のプレスだろうか。
推薦度:★★★★★☆☆ わかりやすくまっとうな演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ 初めて聞くヴァイオリニスト。掘り出し物。
ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第2番 (Bruch Violin Concerto No.2)
Vn:ミハエラ・マルティン、指揮:クリスチャン・マンデアル クルジュ=ナポカPSO (Vn: M.Martin, Cond.: C.Mandeal, Cluj-Napoca PSO)
推薦度:★★★★★☆☆ 曲が曲だが正統派の演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ 中々の腕前
指揮者マンデアルは、ブルックナーの交響曲全集などCDがいくつかあるが、実力は確か。オケの鳴りが素晴らしく、マルティンのヴァイオリンをうまく包み込み、支えている。そのマルティンだが初めて聞く奏者。しかもブルッフの2番。この曲は1番が良すぎて、さらに1番の2番煎じ(2番だからそれでいいのか・・・)。吹っ切れいない1番という印象だが、仮にこの曲だけ知られていたら、少しは評価が変わったであろうとも思う。良く聞くと中々哀愁漂う良い曲である。そしてマルティンは真面目にしっかり歌いあげる。しかも肩の力が抜けて自然体。さすがに演奏が少ない曲だけに貴重でもある。
ヴィエニャフスキー ヴァイオリン協奏曲第2番 (Wieniawski Violin Cocerto No.2)
Vn:ミハエラ・マルティン、指揮:クリスチャン・マンデアル クルジュ=ナポカPSO (Vn: M.Martin, Cond.: C.Mandeal, Cluj-Napoca PSO)
推薦度:★★★★★★☆ 細いながらロマンティックな名演
秘蔵度:★★★★★★☆ 素直な音が曲想によく合う
線が細いながら素直な音で可憐。澄んだ音色も相まってなかなかの名演。ソリスティックではないが曲をより身近にさせてくれる。腕も確かで聴いていて心地よい。もっと知られてよいヴァイオリニストではないだろうか。指揮者マンデアルの伴奏もスケールが大きく掘り出し物。