日本EPIC。溝ラベル。スパイラル。1950年代後半のプレス。
推薦度:★★★★☆☆☆ 骨太の演奏で不器用
秘蔵度:★★★★★★☆ その不器用さに味があり私は好きである
シベリウス ヴァイオリン協奏曲 (Sibelius Violin Concerto)
Vn:トーマス・マジャール、指揮:ヴィレム・ヴァン・オッテルロー ハーグPO (Vn: T.Magyar, Cond.: W.v.Otterloo, Haag PO)
推薦度:★★★★☆☆☆ 骨太の演奏で不器用
秘蔵度:★★★★★★☆ その不器用さに味があり私は好きである
技巧の切れはあまり感じられず、ゆったりした部分ではかなりねっとり骨太に歌い、速いパッセージでは独特のリズム感で自由に動き回る。オッテルローの伴奏もなんとも不器用な重さがあり、なかなか人には推薦しずらいが、かなり特徴があり私は面白く聴けた。特に第三楽章の出だしの伴奏のリズム感はかなり面白い。ティンパニが加わっている?さらにマジャールのヴァイオリンの粘ること。そして切れがないこと。面白い。
ドヴォルザーク ヴァイオリン協奏曲 (Dvorak Violin Concerto)
Vn:トーマス・マジャール、指揮:ヴィルヘルム・ロイブナー ウィーンSO (Vn: T.Magyar, Cond., W.Loibner, Vienna SO)
推薦度:★★★★☆☆☆ 骨太の演奏で不器用
秘蔵度:★★★★★★☆ 野暮ったさ満点の濃い味
粘る、粘る。そして野暮ったい。これは面白い。現代のスマートな演奏とはかなり異なる。自在にテンポも揺らしながら気ままに進む。曲を楽しんで弾いているようで楽しい。ロイブナーの伴奏もこれまた堂々としていて重厚。