マゼール ベルリン放送SO ハイドン 交響曲第92番、第103番

日本コンサートホール。1960年後半から70年前半のプレス。ジャンクコーナーから購入

推薦度:★★★★★☆☆ 若きマゼールの溌溂とした名演奏
秘蔵度:★★☆☆☆☆☆ 演奏、盤ともに結構有名で珍しくはない

ハイドン 交響曲第92番「オックスフォード」 (Haydn Symphony No.92)

指揮:ロリン・マゼール ベルリン放送SO (Cond.: L.Maazel, Berlin Radio SO)

推薦度:★★★★★☆☆ 様式を保ちつつ充実した響きがふんだんに感じられる名演奏
秘蔵度:★★☆☆☆☆☆ 演奏、盤ともに結構有名で珍しくはない

結構羽目を外した演奏かと思いきやかなり王道。テンポの緩急も後年ほど極端ではなくオケのバランスをうまく保てる軽快な速度で進めていく。響きも温かみとドイツ伝統のものとが入交り、才気あふれる名演奏だと思う。

ハイドン 交響曲第103番「太鼓連打」 (Haydn Symphony No.103)

指揮:ロリン・マゼール ベルリン放送SO (Cond.: L.Maazel, Berlin Radio SO)

推薦度:★★★★☆☆☆ 躍動感やバランスは良いが意外と普通の王道な印象
秘蔵度:★★☆☆☆☆☆ 演奏、盤ともに結構有名で珍しくはない

曲が意外と地味なのか、演奏が地味なのか、判断しにくいところでもあるが、結構王道を行く真面目な演奏で、ハイドン特有のわくわく感が意外と感じられない。とはいっても全体のバランス感覚や、活き活きとした運びは、当時の若きマゼールの特徴で、オケとの関係性の良さもうかがえる。