1980年末期のオランダグラムフォン盤。デジタル録音
推薦度:★★★★☆☆☆ イタリアは及第点、スコットランドはいまいちか
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ 録音は良いが好みではなかった
メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」 (Mendelssohn Symphony No.3)
指揮:ジェームズ・レヴァイン ベルリンPO (cond., J.levine, Berlin PO)
推薦度:★★★★☆☆☆ オケはうまいとは思うがきれいな音で雑
秘蔵度:★★☆☆☆☆☆ 好みではない。悪くはないとは思うが
出だしはゆっくりと始まる。しかしながら高弦が少し雑。これはアレグロに入ってからも同じで頑張りすぎているような感じで他のパートと混ざらないのが気になるところ。そのため全体的に音ははきれいだが力がないというか、上ずったバランスで深みと重みが生まれてこない。弦のポルタメントもなんとなく浮いた感じになるし、全体の音響がカラッとしてしまいあまりこの曲に合わない印象。ささくれ立っているところもガサツな感じでマイナス。旋律の扱いは悪くないし、オケはさすがの実力なのだが、詰めがあまかったか。
メンデルスゾーン 交響曲第4番「イタリア」 (Mendelssohn Symphony No.4)
指揮:ジェームズ・レヴァイン ベルリンPO (cond., J.levine, Berlin PO)
推薦度:★★★★☆☆☆ 軽快で悪くはないが少し雑な面が気になる
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ 好みかというとそうでもない。一流の演奏だとは思うが
上よりのバランスもこの曲ではそれほどきにならず、テンポも軽快。しかしここでもヴァイオリンが多少浮き気味なのが気になるところ。弦全体として音はきれいなだけに惜しい。パートの整理も少し雑なため騒がしく聞こえてしまう。録音が良いだけに一見良い演奏に聞こえるが、こうしたところが気になりだすと少し冷めてしまう。