日Victor。溝ラベル。1960年代前半のプレス
推薦度:★★★☆☆☆☆ 名演奏が多い中、広く推薦というのは厳しいかも
秘蔵度:★★★★★☆☆ いつでもありそうなものだが初めて見る
ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番 (Bruch Violin Concerto No.1)
Vn:ハイメ・ラレード、指揮:ハワード・ミッチェル、ナショナルSO (Vn: J.Laredo, Cond: H.Mitchell, National SO)
推薦度:★★★★☆☆☆ もう少し音に主張が欲しいがなかなか好演
秘蔵度:★★★★★☆☆ ミッシェルの伴奏素晴らしい
堂々としたテンポで朗々と気持ちよく歌う。ちょっと音自体が細く安定しないところもあるにはあるが表現がそれを補ったなかなかの演奏。ミッシェルの伴奏がこれまた雄大で素晴らしい。手兵のオケをしっかり操りながら堂々としたこの演奏はなかなか聞けるものではない。それでいてフレーズの入り方の細やかな気配りなどよく、ラレードをしっかりバックアップしているのが印象的。
モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番 (Mozart Violin Concerto No.3)
Vn:ハイメ・ラレード、指揮:ハワード・ミッチェル、ナショナルSO (Vn: J.Laredo, Cond: H.Mitchell, National SO)
推薦度:★★★☆☆☆☆ ちょっとモーツァルトにしてはいかついか
秘蔵度:★★★★★☆☆ ミッシェルの伴奏はここでも温かみを感じる好演奏
ちょっといかつい感じがする演奏だが、当時のラレードが20歳そこそこということを考えると大変立派。間合いの取り方など若者というよりベテランの域を感じる。ただ曲が少し合わなかったか。ごつさという点ではミッチェルの伴奏も同じ傾向だがより温かみを感じる。フレーズの最後の音の収め方など丁寧に処理していて細部も整えつつ大柄にまとめているところが素晴らしい。