ラゴヤ アルメイダ モンテカルロ歌劇場O ロドリーゴ アランフェス協奏曲他

1970年代中頃の日本フィリップス盤。

推薦度:★★★★☆☆☆ もっとうまい演奏はたくさんあるにはある
秘蔵度:★★★★★☆☆ 上手さより味で勝負。この味は好悪分かれそうだが私は好き

ロドリーゴ アランフェス協奏曲 (Rodrigo Concierto de Aranjuez)

g:アレクサンドル・ラゴ、指揮:アントニオ・デ・アルメイダ モンテカルロ歌劇場O (g: A.Lagoya, Cond.; A.d.Almeida Monte-Carlo Opera O)

推薦度:★★★★☆☆☆ 技巧面では現代の奏者にかなり譲るので一般的には普通か
秘蔵度:★★★★★★★ しかし味があってこの魅力は中々出せるものではない

一楽章は結構ゆったりと構えている。かといて技巧をしっかりというわけではなく、意外とたどたどしいのだが音一つ一つ、旋律一つ一つに心が程よくこもり味がある演奏。二楽章が逆に結構淡々とテンポは進めるものの、ここでも静かに声を荒げず歌うところがとても心にしみる。三楽章は元気にはじけつつも丁寧に運び締めくくる。名曲だけに外的効果を狙いがちな曲だが、そうしたことには目も触れず自分の信じたアファンフェスをしっかり聞かせてくれる名演奏だと個人的には思う。アルメイダの指揮もスペインらしさは全くと言っていいほどないが暖かく包み込む。

第1楽章
第2楽章その1
第2楽章その2

ロドリーゴ ある貴紳のための幻想曲 (Rodrigo Fantasia Para un Gentilhombre)

g:アレクサンドル・ラゴ、指揮:アントニオ・デ・アルメイダ モンテカルロ歌劇場O (g: A.Lagoya, Cond.; A.d.Almeida Monte-Carlo Opera O)

推薦度:★★★★☆☆☆ うまい演奏は他にもたくさんあるだろう。
秘蔵度:★★★★★★☆ この武骨さが病みつきになる。噛みしめるほど旨い。

技巧の切れという面では、数多居るギタリストに譲るところだが、この味は何であろうか。しんみりした感じの音色と、ギター特有の弦を抑える音があまりなく聞きやすく、語りかけてくる。オケにもう少しスペインの血が欲しいところだが、暖かく伴奏しているのもよい。

第1楽章
第2楽章
第3楽章