推薦度:★★★★★☆☆ 日本人作曲家の秘曲
秘蔵度:★★★★★☆☆ 演奏のレベルも結構良い
貴志 交響曲「仏陀」 (Kishi Symphony Buddha)
指揮:小松 一彦 関西PO、Vn:川島 秀夫 (Cond.: K.Komatsu, Kansai PO, Vn: H.Kawashima)
推薦度:★★★★★☆☆ 日本人作曲家の秘曲
秘蔵度:★★★★★☆☆ 演奏のレベルも結構良い
小松一彦はこの後、都響、サンクトベルクSO、大阪POとも録音をしておりこの曲のスペシャリスト。この演奏でも曲へ愛情を注ぎこみ研究していることがうかがえる演奏になっている。多少手探り感がある部分も無きにしも非ずだが、初めて録音として世に出す使命感を感じながら指揮者、オケともども集中したいい演奏になっている。川島秀夫のソロヴァイオリンも線が細いながら豊かに歌っていて立派。曲は和風な音階や、親しみやすい旋律がふんだんに使われている。解説でも言及しているように三楽章ではデュカスの魔法使いの弟子のようだが、想起させるとしているがほぼ盗作?くらいに似ている。ただ独自性もしっかり出していて面白い。全体的にとにかく煌めきが多く、改めて夭折が惜しまれる。