キルムゼ クライネルト マリピエロ ヴァイオリン協奏曲第1番他

米Urania。溝ラベル。スパイラル。1950年代中頃のプレスだろう

推薦度:★★★★☆☆☆ 録音がもう少し鮮明だったら
秘蔵度:★★★★★★☆ 秘曲。掘り出し物

マリピエロ ヴァイオリン協奏曲第1番 (Malipiero Violin Concerto No.1)

Vn:フリッツ・キルムゼ、指揮:ロルフ・クライネルト ライプツィヒ放送SO (Vn: F.Kirmse, Cond.: R.Kleinert, Leipzig RSO)

推薦度:★★★★☆☆☆ マリピエロの珍しい協奏曲が聴けるのが良い
秘蔵度:★★★★★★☆ 初めて聞くヴァイオリニストだがなかなか良い

初めから技巧的なヴァイオリンソロが始まる。全体的にも聴かせるにはなかなか難しい曲だが、キルムゼというヴァイオリニストは見事に弾きまくっている。がつがつ、ごつごつした感じが頑張りにも聞こえてなかなか好演奏。スマートに作り上げる奏者とは一線を画す。クライネルトの伴奏も重厚でソロをうまく引き立てている。

ラコフ ヴァイオリン協奏曲 (Rakov Violin Concerto)

Vn:サシュコ・ガヴリーロフ、指揮:アルトゥーロ・ローター ベルリン放送SO (Vn: S.Gawriloff, Cond.: A.Rother, Berlin RSO)

推薦度:★★★★★☆☆ ガヴリーロフのロマンティックなアプローチが良い
秘蔵度:★★★★★★☆ 珍しいラコフのヴァイオリン協奏曲。

スターリン賞を受賞したという協奏曲だがロマンティックな曲のようで難解な曲でもある。ガヴリーロはいつにもましてロマンティックに攻めた演奏になっているのが特徴。ローターの熟練したオーケストラのコントロールが効いていて好演奏になっている。あまり演奏される機会が少ない珍しい曲でもあり、演奏のレベルもなかなかということで貴重。分離が悪い不鮮明な録音が少し残念だが。

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