日Tudor。1970年代中頃のプレス。まずはブルックナーから。
推薦度:★★★★★★☆ ゆったりした名演
秘蔵度:★★☆☆☆☆☆ 日本の廉価盤。意外と手に入りにくくなったかも
ブルックナー 交響曲第8番 (Bruckner Symphony No.8)
指揮:ルドルフ・ケンペ チューリッヒ・トーンハレO (Cond.: R.Kempe, Zurich Tonhalle)
推薦度:★★★★★★☆ ゆっくり丁寧に進める落ち着いた演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ ケンペの晩年の貴重なブルックナー
穏やかな、大きく包み込まれる演奏。最初、あれ、おとなしすぎるか、と感じるが、が次第にその音楽の大きさを認識できるようになる。チューリッヒトーンハレもしっかり答えている。間の取り方やフレーズとフレーズの間のつなぎなど、ケンペの経験とブルックナーへの愛情が十分に感じられ感動を呼ぶ。ミュンヘンフィルやベルリンフィルだったらどんな演奏になったであろうかと思う反面、逆にチューリッヒトーンハレだからこそ、ケンペの思いに共感しそれをダイレクトに表現できたのかもしれない。ケンペに完全に従順という感じ