フィンランドKUHMO。1980年代中頃のプレス
推薦度:★★★★★☆☆ 名演と思うがもう少し音に余裕が欲しい人もいるだろう
秘蔵度:★★★★★★★ カガンをはじめ貴重な記録
シューベルト 八重奏曲 (Schubert Octet)
Vn:オレク・カガン、パーヴェル・ヴェルニコフ、Va:ユーリ・バシュメット、Vc:ナターリア・グートマン、Cb:イリ・パーヴィアイネン、Cl:エドアルト・ブルンナー、Fg:ヴァレリー・ポポフ、Hr:ラドヴァン・ヴラトコヴィッチ (Vn: O.Kagan, P.Vernikov, Va: Y.Bashmet, Vc: N.Gutman, Cb: J.Parviainen, Cl: E.Brunner, Fg: V.Popov, Hr: R.Vlatkovich
推薦度:★★★★★☆☆ 名演と思うがもう少し音に余裕が欲しい人もいるだろう
秘蔵度:★★★★★★★ カガンをはじめ貴重な記録
まず凄い奏者がよく一堂に介したものだと。ヴラトコヴィッチの安定したホルン、ポポフの存在感のあるファゴット。そしてビオラを縦横無尽に扱うバシュメット。中低音が凄いのである。カガンのヴァイオリンはいつもながらに、思いっきり音を鳴らすので人によってはきつく、汚い音に拒否感を覚える人もいるかもしれないが、魂のこもった音であり、ヴァイオリンを少しでも弾いた人からすると、この音はとても常人には出せないことがわかるだろう。音楽のつくりは全体的にスマートでシューベルトの歌謡性はあまりないものの、鋭く曲に切り込んでいく素晴らしい演奏だと思う。